ギャンブル依存症は、別名「病的賭博」ともよばれ、ごく普通の人が知らないうちに深みにはまってしまう恐ろしい病気です。
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ギャンブル依存症とは、パチンコや麻雀、競馬、賭博など、さまざまなギャンブルに対する欲求を抑えられなくなり、それに対する代償(借金や家族の苦しみなど)もかえりみず、ギャンブル行為を繰り返す状態。WHO(世界保健機関)にも認定されている立派な病気ですが、怖いのは本人がなかなか「病気だ」という自覚をもたない点です。「やめようと思えばすぐにやめられる」などと思っているうちに、気づいたら深みにはまり、抜けられなくなってしまう恐ろしい病気なのです。
借金を重ねても、仕事を休んでも、家庭不和におちいっても、まだギャンブルから抜け出せない−ギャンブル依存症患者には、こんな状況が共通してみられます。家族全員を不幸に巻き込む恐ろしい病気なのに、アルコール依存症などと異なり、体に異変がみられるわけでもないため、病気として認められにくいのも特徴です。
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ギャンブル依存症患者は、借金を重ねてでもギャンブルを続けるため、多くの依存者は多額債務をかかえています。サラ金の借金の13%が、ギャンブルが原因という調査結果もあります。しかし、ただ借金をしているうちは、まだいいのかもしれません。そのうち借金さえもできなくなって、詐欺や横領などの犯罪に発展するケースも珍しくないからです。
ギャンブル依存症は、ちょっとやそっとではなおりません。家族が借金の肩代わりをしたり、絶対にギャンブルをしないないと約束させることなどは、本人の自立を妨げるため、ほとんどの場合逆効果となります。依存症から回復するには、「もう本当にどうにもならない現実」を突きつけ、本人が心の底から「ここまでいくなんて、自分は病気なのだ」と自覚することが必要です。しかし、この自覚こそが、依存者には最もむずかしい点でもあります。
ギャンブル依存症への治療薬といったものはありません。1-2年はギャンブルから足を洗っても、ちょっとしたきっかけで再発してしまうのも特徴です。ギャンブル依存症を真に克服するには、ギャンブル以外に新しい生きがいや目標を見つけることが必要です。そのためにも、同じ経験をもつ人々とグループセッションを行うなどして、ギャンブル依存症という病気を真に理解し、自分と向かい合うことは重要です。